アクアマリンの秘密
不意に背後から声がした。

その声の主は…



「星来…。」

「蒼刃…酷い怪我…。」


俺の怪我を見るなり、目に涙が浮かぶ星来。
…んな顔すんなっつの。
俺はお前の顔見れば…



「星来…どうやら記憶の呪縛は解けたようだな。」

「…思い出したわ。『お兄様』のこと。」

「…やっとか。」

「ええ。
だから確かめに来たの。」

「確かめに…?」

「紫紀さん!!」



「タイム」





紫紀がそう唱えた瞬間に、俺の時間は止まった。


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