アクアマリンの秘密
* * *
あたしは強くない。
みんなが思ってるほど…あたしは強くなんかないよ。
心の中で、そう呟く。
「あたしは…紫紀さんみたいに…大切な存在を失って前に進めるほど…強くないよ。」
紫紀さんは強い。
華央さんを失って、再び巡り合って…
それでもちゃんと進んでる。
華央さんの時間を動かし、紫紀さんの時間も、その手でしっかりと進めている。
「あたしは…みんなを…蒼刃を失ったら…
絶対時が止まっちゃう。進むことを拒んでしまう。
だから…絶対に捨てないで、蒼刃。
自分の命をあたしなんかのために捨てたりはしないって約束して。」
みんながいない世界で…生きるなんて無理。
あたしだけが生き残ったって何も出来ない。
どんなに強い力をあたし自身が持っているのか、自分でも全然よく分からない。
だけど…たとえ分かったとしても…。
そんな力はあたしの強さなんかじゃない。
あたしは強くない。
みんなが思ってるほど…あたしは強くなんかないよ。
心の中で、そう呟く。
「あたしは…紫紀さんみたいに…大切な存在を失って前に進めるほど…強くないよ。」
紫紀さんは強い。
華央さんを失って、再び巡り合って…
それでもちゃんと進んでる。
華央さんの時間を動かし、紫紀さんの時間も、その手でしっかりと進めている。
「あたしは…みんなを…蒼刃を失ったら…
絶対時が止まっちゃう。進むことを拒んでしまう。
だから…絶対に捨てないで、蒼刃。
自分の命をあたしなんかのために捨てたりはしないって約束して。」
みんながいない世界で…生きるなんて無理。
あたしだけが生き残ったって何も出来ない。
どんなに強い力をあたし自身が持っているのか、自分でも全然よく分からない。
だけど…たとえ分かったとしても…。
そんな力はあたしの強さなんかじゃない。