アクアマリンの秘密
袖を通すと、信じられないくらい自分の体のサイズに合っていて、それに一番驚く。
ブーツのサイズもぴったりだった。

着替え終わると、あたしはドアを開けた。


「あの、着替え終わりました。」

「見せて見せてー!!」

「どう…かな…?」

「うわーっ!!似合ってるっ!!それにボクたちとお揃いだし…嬉しいなっ♪」

「似合ってるね、星来。すっごく可愛いよ。」

「あ…ありがとうございます…。」

「これで星来に式服も渡したし…あとは魔導書だね。」



そう言ってクローゼットらしき場所を開ける白斗さん。
そこに入っていたのは洋服ではなく…



「すごい…本だらけ…!!」

「オレの私物もあるけど、一部は王宮の物…だな。
んー…星来にはどれがいいんだろう…?」

「わっ!!ボク、これなら読んだことあるよ。」

「どれどれ…?ああ、『初心者のための魔導書』。
これはまぁ広く普及してるからね。簡単な魔法ばかりが載ってるだろ?
特に移動系の魔法ならすぐ習得できたんじゃない?」

「基本は簡単だったけど、応用は難しかったよ?」

「そっか。どうしようかな…星来にはどの本が一番効果的だろう…。」



真剣に悩む白斗さんと桃依のそばにゆっくりと近寄った。

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