女社長は12歳
シューズ売り場に行き、先ほどソックスコーナーにあった軽量シューズの棚を見てみると、やはり先ほどのソックスも置かれていた。

――なるほど、抱き合わせて売る事で、相乗効果を得られるんだな……

きららは、ソックスの企画もこんな感じにしたらいいんじゃないかな、と思った。

「きららー、まだ見るの?」

きららが熱心に観察していると、彩が半分呆れたような声で話しかけてきた。

その表情はいかにも、こんなとこもういいでしょ? 早くソフトクリーム買いに行こうよ、と言いたげである。

――くすっ……彩、ごめんね、ありがと……

「うん、もういい。よし、ソフト買いに行こうか」

「よし! いこう!」

彩はきららの横をかすめスキップしながらエスカレーターに向かっていった。
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