キミ専用テレパシー



「可愛らしいですね、今日。」


「え?」


「髪型。いつもと全然違いますね。」


か、可愛らしい?!私が?

ちょっと頑張ったけど、まさかそんなこと言ってくれるとは…。

ど、どうしよう。


「いや、あの…。その…。ありがとう。」


「いえいえ、どういたしまして。」



ちょこっと褒められただけなのに、私の心臓はドキドキ、バクバク。

(神田くんってこういうこと言ってくれるんだなぁ…。)


それから、水族館に着くまでたくさん話をしたけど、あまり内容が頭に入らなくて、なんだかフワフワした気分の私。



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