+大和恋戦+
「お兄ちゃん…!」
あたしは会社の目の前で
真澄兄の姿を見つけ、呼ぶ。
「…何で来たんだ。」
「やめようよ!もっと考えれば出来るよ!真澄兄!」
あたしは叫んで止めるが
兄はどんどん会社へと
歩みを進める。
「妖雷…オメェの出番だぜ!」
そう言って兄はあの
小さい箱を妖雷の中に
入れた。
「…始まるよ♪憎悪の復讐劇が。」
『…あははは!』
「妖雷…浅井を殺せ!」
「お兄ちゃーーん!!!!!」
あたしは必死で叫び、
食い止めようとするが
もう聞こえていなかった。