世界で1番愛してる


「や、先週の木曜だったか…?体ダルくて此処来たら入院しろって。ただの検査入院だってよ。」

「………そう。いつ退院できるの?」

「明日結果出るからそれからじゃね?早く帰りたいしなー……シズともイチャイチャしてーもん。」


笑う涼太は何も変わってない。

なのに何だろう…。



なんか、違和感。



「あ、シズ今日制服なんだな。」

「うん。お母さんの病院行ってそのまま此処に来たから…着替えてなくって。」


考えてみれば涼太に制服姿見せるのは三回目くらいかも。

制服って動きにくいからあまり好きじゃなくて…だから涼太の前ではほとんど着てない。



「可愛いなぁ……生足。」

「………っ変態!!」


にんまり顔の涼太の指が太ももに触れて、慌てて涼太の手をベシっと叩いて退かせた。


―――…完全に親父発言…。


拗ねる涼太にため息しかでなくて…それでも二週間振りに会う涼太に心臓はドキドキと早く鼓動を刻んでいた。



「触るくらいいいだろ?」

「駄目です!ほんと………だんだん親父っぽくなってくよ、涼太。」

「シズ限定だからいいだろ?」


目尻を下げて優しく笑う涼太。


―――…涼太は…その顔に私が弱いの知ってるでしょ?


その笑顔向けられたら…どんなに親父な涼太だって許しちゃいそうなんだから…。





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