Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
 残月だって、本当は……凛花を大切にしているんだ。

 僕が、入り込む隙間なんか、無いほどに。

 なのに。

 死に瀕しているとはいえ、仲間に愛しいものを置いてゆくなんて。

 その結果は、見えているはずなのに。

 千年の孤独は、それほどにも、寂しかったのか。

 辛かったのか。

「私も……聞きたい事があるの。
 鈴木先生に……」

 凛花が、シーツを身体に、巻きつけながら言った。

「……何もしてないぞ?」

「それは、信じてあげる」

 凛花は、少し笑った。

「私も、同じこと聞いていい?
 鈴木先生も、松嶋先生の事、どれだけ知っているの?」
 
< 196 / 298 >

この作品をシェア

pagetop