Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
……え……!
凛花の言葉に、驚いた。
残月は、そんな事まで人間に教えたのか。
牙王が、吸血鬼の輪の作り方まで知っている以上、例の組織とやらには、教えている。
とは思った。
けれど、凛花にまで?
「『輪』を知っているの?」
「残月とか、あと特別な人にしか見えない扉の事でしょう?
見える人には『輪』も普通の出入り口も、どっちも同じように見えて区別がつかないんだって?
だから残月は、私に、いつも、この部屋の出入り口を教えるのを忘れてちゃうんだわ」
「『輪』って……この出入り口って凛花は『何の輪』だか知ってる?」
「さあ?」
小首をかしげる凛花に僕はそっと、ため息をついた。
「じゃあ、少なくとも、凛花は、この部屋から自分では出られないのを判っているね?
そもそも……扉の場所が判らないから」
「……うん」
「ここから出て、残月を助けに行きたい?」
「うん!」
「実は僕にも『輪』が見えるんだ」
「……え?」
「だから、松嶋先生に『残月』って名前を教えてもらい……この部屋に居る理由も、それだ」
嘘は、ついていない。
凛花の言葉に、驚いた。
残月は、そんな事まで人間に教えたのか。
牙王が、吸血鬼の輪の作り方まで知っている以上、例の組織とやらには、教えている。
とは思った。
けれど、凛花にまで?
「『輪』を知っているの?」
「残月とか、あと特別な人にしか見えない扉の事でしょう?
見える人には『輪』も普通の出入り口も、どっちも同じように見えて区別がつかないんだって?
だから残月は、私に、いつも、この部屋の出入り口を教えるのを忘れてちゃうんだわ」
「『輪』って……この出入り口って凛花は『何の輪』だか知ってる?」
「さあ?」
小首をかしげる凛花に僕はそっと、ため息をついた。
「じゃあ、少なくとも、凛花は、この部屋から自分では出られないのを判っているね?
そもそも……扉の場所が判らないから」
「……うん」
「ここから出て、残月を助けに行きたい?」
「うん!」
「実は僕にも『輪』が見えるんだ」
「……え?」
「だから、松嶋先生に『残月』って名前を教えてもらい……この部屋に居る理由も、それだ」
嘘は、ついていない。