Holy×Kiss~闇の皇子より愛を込めて~【吸血鬼伝説】
 僕は、凛花の身にまとったものを全て剥ぎ取って、低く唸った。

 ………こんなに……沢山……いたぶった跡がある……

 吸血鬼が好みそうな、首の周辺はキレイなものだった。

 だけど。

 凛花の身体のあちこちに僕のではないキスマークが散っていた。

 太ももの内側には、タバコの火を押し付けられた跡もある。

 他にも。

 他にも。

 服に隠れて、普通は見えない場所に、『所有』の印がみえる。

 何かで切られた傷もある。



「……この傷は、残月がつけたのか?」

「ちが……う
 残月だったら……良かっ……た………のに」
 
< 206 / 298 >

この作品をシェア

pagetop