黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ







ただ、俺たちのことを悪く言うのはまだ堪えられた。


でも……、





「あんた達をチームに入れて、トップにした青龍の先代さん、馬鹿なんじゃないの?
トップにして、チームが崩れるとか思わなかったのかな〜?」






先代のことを悪く言われるのは許せなかった。


先代は何も悪くない。

先代たちは…、迷ってる俺たちを拾ってくれたんだ。





「…や、めろ」





怒りが沸々と湧くのを必死に堪えても、口調だけは抑えられなかった。


拳をギュッと痛いくらいに握る。

じゃないと、怒りが耐えられなくなっちゃうから。





「あ、もしかして先代は崩れてほしいから、わざとトップにしたとか?
それなら納得ー!」


「やめろっ!!!
いくら理人でも、先代のことを悪く言う奴は許さねえ!」





それでも悪く言う理人くんに、つい声を荒げてしまった。





「そんなに先代のことが大切?
先代なんてどうでもいいじゃん。
たかが一代前だった、ってだけだよ?
僕が言った事が本当かもしれないんだよ?

それでも信じるの、先代のこと」


「当たり前だっ!」


「ほーんと、呆れちゃう。
先代とかもう関係ないじゃん、引退していないんだしさ。

信じてるとか、馬鹿らし」


「てめえ!!!!」





必死で抑えてた〝なにか〟がはずれた。


俺の中には〝怒り〟しかなくて。



―――――俺から動き出した。








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