バトルロワイヤル

一騎打ち

「……そうか…」
児玉は銃をポケットにしまった。
「だったら肉弾戦でやってやるよ…。」
児玉は指の骨をポキポキならした。
「ぜぇやぁぁあぁ!!」
児玉は林道に殴りにかかった。
(バシッ…バシッ…)
「うおぉぉぉお!!」
(バシッ)
児玉は腹部等のあらゆる場所を殴りにかかったが、全て防御された。
(こいつ全部片手で…)
(ヒュンッ…)
児玉に胸に向かって鎖が飛んできた。
「うおっ…」
児玉はよけた。
(ヒュンッ)
次は児玉の顔を狙ってきた。
「…痛っ…」
鎖は児玉の頬をかすって倒れた。
テラスはもうヒビだらけだ。
(あの鎖をなんとかしねぇと…)
児玉は起き上がりながら頬の血を拭った。
「よくオレの鎖を避け切れたな…。本気を出してやるよ!!」
(…こいつオレは精一杯なのにまだ本気を出してなかったのか!?)児玉の顔に焦りが出た。
(ヒュンヒュンッ)
「うおぉおぉお!!」
児玉は避けるのに精一杯だ。
「……そうだ!!」
児玉は思い出したようにカバンの元に行った。
(ガサガサ…)
(…これや!!)児玉はカバンの中から小さな斧を取り出した。
「そんな小せぇ斧で何ができる?」林道は笑った。
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