バトルロワイヤル

誰かのために死ねるなら悔いはない……

「くそっ、本当に頭が逝っちまったか……」細川の目も逝っている。
「うわぁあぁあ!!」涙を流しながら御堂は机の何かを1つ1つ触っている。
(今逃げないと……)オレは真弓を抱いて逃げようとした。
「……!逃がすかぁ!!」バレた。
(ドンッ…ブチンッ…)細川の耳がもげた。
「ぎゃあぁあぁ!」
「逃げろ、亮佑!!」健太はハンドガンを震えた手で握っていた。
「くそったれがぁあぁ!!」
(バンバンバンッ…)細川は健太に向かってハンドガンを3連射した。
「健太ぁあぁあ!!!」
「ゴフッ……」
「……み、みどう…」
御堂は健太をかばった。
「なんでオレなんかかばったんだよ!!」
「オレは…もぅ…だ…め…です…。」御堂の顔に死相があらわれはじめた。
「死ぬな!御堂!」
「先輩……に…げてください…」
「…………!!?」健太の目から涙がでてきた。
「最後の賭けです……。」
(まさか……御堂!!)
「やめろ!御堂!!」児玉は本田を突き飛ばして言った。
「もぅ準備はできました……。逃げてください……」
「何言ってんだよ御堂!!」
「ゴフッ…ケホッ…」御堂は血をはいた。
「…もう僕は助かりません………」
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