バトルロワイヤル
「御堂が部屋を出ていった時からあいつの賭けは始まっていた…。」
「……?」
「あいつがまず準備室から出てしたこと……大量の油を細川にかけた。あれは気が狂ったからじゃない。作戦の1つだ……。」オレの目はだんだん涙目になっていった。
「そしてあの後の机を触っていた行動……あれは部屋中のガス栓を抜いていたんだ。」
(ドクドクドクッ……)心臓が早くなってきた。
「そしてあいつは細川を捕らえてダイナマイトを………ここまで言やだいだいわかるだろ!!」オレは涙が止まらなくなった。
「嫌だ!!御堂、死ぬな!!」オレは叫んだ。
「中川……行くぞ……」児玉はオレを背負った。
「児玉、放せ!!やめろ!」
……もうダメだ。もうどうしようもない時間だけが過ぎていく。
「おい、意味わからんぞ!!今から何をすんねんそんな血だらけの体で!」押さえられている細川は言った。
「あんたは今から……死ぬんだよ!」吐血しながら御堂は言った。
(バチッ…シュボ…ゴクッ)御堂はダイナマイトに火を点け、そして飲み込んだ……。
「先輩……最後に誰かのために死ねるなら悔いはないって思いました!」オレ達3人は涙が枯れるくらい泣いた。
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