バトルロワイヤル
「お父さん!お母さん!姉ちゃん!弟(ともる)!……そして今まで出会いを与えてくれたいろんな人ありがとうございました!!お世話になりました!!」御堂は溢れる涙で叫んだ。
「御堂ごめんなぁ!!オレ達がもっとちゃんとしてたら野球だってもっと楽しくできたのに……もっとお前と話せたのに……。ごめんなぁ!!ごめん……」オレは児玉の背中で泣きながら叫んだ!
(ガラガラ…)児玉は扉をあけた。
「みんな……礼だ……」
『御堂、ありがとう!!』3人声をそろえて言った。
児玉の背中から最後に見た御堂の顔は泣き顔じゃなく最高の笑顔だった……
《ドォオオォォォオオ…………………ン》鼓膜が破れそうな爆発音だった。
「……どう……がとう。」涙でかすれた声と爆発音で自分の声すら聞こえなかった。
でも心の声は聞こえた……
(ありがとう…御堂…)という自分の声と
(ありがとう…先輩…)の声が……
まだ余韻と共に胸に響いている。
本当にありがとう………

………御堂……。
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