『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第17話
同室のじいちゃんや点滴をしているおっちゃんとは話さなかった。
それが昭太郎の、俺は同じ病人ではないという抵抗だったのだろう。
そして数日後、一通りの検査を終えて、診断はくだされた。
「呑気症ですね」
「ノンキ症?」(何?のんき?なんじゃそりゃ、俺はノンキじゃねぇーぞ)
「ドンキ症です」
「ドンキ?」(なんだよドンキって・・・ドンキーコング?・・・)
「空気を呑んで胃の中で消化されなかった空気が逆流して吐き気をもよおす病気です」
「はぁ、呑気症ですか・・・」(なんかカッコワリィ病名だな・・・)
「胃の中で空気を消化できる薬を出しましょう」
「あのー、足の痛みは?」
「検査では血液検査でも皮膚科の検査結果でもレントゲンでも異常がないんで、精神的なモノだと思われますね」
(また、精神的かよ・・・はぁ。)
「まぁとりあえず、吐き気が治まるように投薬してみましょう」
その日の夜、昭太郎は公衆電話にへばりつき
「由紀!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「敏哉!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「綾乃!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「光隆!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「勇介!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症って言ってもドンキーコングとは関係ないからな・・・」と夜中まで電話していた・・・。
【あの頃の僕はやはり目先しか見ていなかった。
検査結果を聞くときには(俺は病気が見つかった方がいいんだ。
そして病気を治せばいい)と気合いを入れつつも(やっぱ病気は嫌だな、健康って言われりゃその方がいいに決まってる)などとその場しのぎの心が優先していた。
医者の診断だけで体が治る保証なんて何処にもなくて、痛みは変わらないし吐き気が治まった訳でもないのに・・・】
同室のじいちゃんや点滴をしているおっちゃんとは話さなかった。
それが昭太郎の、俺は同じ病人ではないという抵抗だったのだろう。
そして数日後、一通りの検査を終えて、診断はくだされた。
「呑気症ですね」
「ノンキ症?」(何?のんき?なんじゃそりゃ、俺はノンキじゃねぇーぞ)
「ドンキ症です」
「ドンキ?」(なんだよドンキって・・・ドンキーコング?・・・)
「空気を呑んで胃の中で消化されなかった空気が逆流して吐き気をもよおす病気です」
「はぁ、呑気症ですか・・・」(なんかカッコワリィ病名だな・・・)
「胃の中で空気を消化できる薬を出しましょう」
「あのー、足の痛みは?」
「検査では血液検査でも皮膚科の検査結果でもレントゲンでも異常がないんで、精神的なモノだと思われますね」
(また、精神的かよ・・・はぁ。)
「まぁとりあえず、吐き気が治まるように投薬してみましょう」
その日の夜、昭太郎は公衆電話にへばりつき
「由紀!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「敏哉!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「綾乃!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「光隆!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症・・・」
「勇介!俺、昭太郎、呑気症だって、ノンキじゃねぇーよ、ドンキ症って言ってもドンキーコングとは関係ないからな・・・」と夜中まで電話していた・・・。
【あの頃の僕はやはり目先しか見ていなかった。
検査結果を聞くときには(俺は病気が見つかった方がいいんだ。
そして病気を治せばいい)と気合いを入れつつも(やっぱ病気は嫌だな、健康って言われりゃその方がいいに決まってる)などとその場しのぎの心が優先していた。
医者の診断だけで体が治る保証なんて何処にもなくて、痛みは変わらないし吐き気が治まった訳でもないのに・・・】