『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第20話
東京に戻って3日間、夜な夜なファミレスで仲間達に元気であることをアピールしていた。
入院したのはシャレだと言わんばかりに毎日はしゃいでいた。
今回の入院をチャラにしたかった前向き男は4日目に自宅で倒れていた。
まる一日何も食べていないのに吐き気が止まらない。
「何でだ・・・どうして・・・薬も飲み続けているのに・・・」
入院前と何も変わらない病状にその言葉を繰り返し、独りアパートで苦しんでいた。
タフをアピールしまくった昭太郎は誰にも連絡することができず、便所で胃液を吐いていた。
(このままだと独りで死んでしまうかもしれない・・・)と大げさなことを思い付いてしまった昭太郎の頭にはロックのバラードがフェイドインしていた♪。
地球を救う戦士にでもなった気分で、残りの体力を振り絞り、倒れ込むように乗り込んだ車で夜中の国道を飛ばしていた。昭太郎はそんなヤツだ・・・。
途中コンビニのトイレで数回吐きながら、なんとか救急病院にたどり着き(これで死なずにすんだ・・・)と大げさなことを思うその顔は達成感で満ちていた。
頭の中のバラードはフェイドアウトしていった。
【あの頃の僕は弱みは見せても弱ってる自分を見せることができなかった。体力と行動力が自分のアイデンティティで、それを壊すことを非常に恐れていた。病気になるのが怖かったし、病人に見られることが嫌だったのだ・・・。】
東京に戻って3日間、夜な夜なファミレスで仲間達に元気であることをアピールしていた。
入院したのはシャレだと言わんばかりに毎日はしゃいでいた。
今回の入院をチャラにしたかった前向き男は4日目に自宅で倒れていた。
まる一日何も食べていないのに吐き気が止まらない。
「何でだ・・・どうして・・・薬も飲み続けているのに・・・」
入院前と何も変わらない病状にその言葉を繰り返し、独りアパートで苦しんでいた。
タフをアピールしまくった昭太郎は誰にも連絡することができず、便所で胃液を吐いていた。
(このままだと独りで死んでしまうかもしれない・・・)と大げさなことを思い付いてしまった昭太郎の頭にはロックのバラードがフェイドインしていた♪。
地球を救う戦士にでもなった気分で、残りの体力を振り絞り、倒れ込むように乗り込んだ車で夜中の国道を飛ばしていた。昭太郎はそんなヤツだ・・・。
途中コンビニのトイレで数回吐きながら、なんとか救急病院にたどり着き(これで死なずにすんだ・・・)と大げさなことを思うその顔は達成感で満ちていた。
頭の中のバラードはフェイドアウトしていった。
【あの頃の僕は弱みは見せても弱ってる自分を見せることができなかった。体力と行動力が自分のアイデンティティで、それを壊すことを非常に恐れていた。病気になるのが怖かったし、病人に見られることが嫌だったのだ・・・。】