『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第21話
シャレにならない突然の2回目入院。
昭太郎は由紀にも仲間にも知らせなかった。
医者の分かり切った「無理しすぎたんでしょうね」という診断。
(マジで治さないとシャレにならねぇ・・・)
点滴である程度回復した昭太郎ではあったが、怠さにムチを打つことはしなかった。
2回目の入院は4日にして終わった。
梅雨の長雨が続くなか、外の湿った風を感じる昭太郎は(あの儀式は無駄だったな・・・)と今度は儀式をしないで病院の敷地を出た。
アパートで怠さと吐き気を感じながら薬を飲み続けていた。
前向きの昭太郎も病気に前向きになる術は知らなかった。
腕立てをするでもなく、何かに取り組むわけでもなく、ただ無理せず過ごすというコトは昭太郎には歯痒かった。
「どうすりゃいいんだ・・・」
お忍びの入院。
誰とも話さない生活に慣れてきた頃、部屋に転がる携帯の電源を入れてみた。
「1週間が過ぎたのか」そう呟いた昭太郎は留守番電話のメッセージを5分近く聞いていた。
「もしもし、由紀?俺、昭太郎」
「何で1週間も連絡が取れないのよ!」と怒鳴っている。
「・・・・・」
「大丈夫なの?」優しい口調に変わった由紀に「あぁ・・」と小さく答える。
「あぁって!心配したんだからね!」とまた怒鳴りはじめる。
「心配すんなよ・・」
「心配すんなよってどういうこと!」とさらに声が大きくなる。
「だから、別に大丈夫、何でもないよ」
「何よ!説明しなさいよ!」とさらに大声になる由紀。
「だから・・・大丈夫だよ、しばらく遊んでリフレッシュするわ」
「何それ!どういうことなの!」
「そういうことだよ・・・」
と電話を切った昭太郎は携帯の電源をOFFにした。
「これじゃダメだよな・・・」と呟いた。
嘘はつきたくなかったが、言わないことは嘘なのか?という疑問は感じていた・・・。
★
シャレにならない突然の2回目入院。
昭太郎は由紀にも仲間にも知らせなかった。
医者の分かり切った「無理しすぎたんでしょうね」という診断。
(マジで治さないとシャレにならねぇ・・・)
点滴である程度回復した昭太郎ではあったが、怠さにムチを打つことはしなかった。
2回目の入院は4日にして終わった。
梅雨の長雨が続くなか、外の湿った風を感じる昭太郎は(あの儀式は無駄だったな・・・)と今度は儀式をしないで病院の敷地を出た。
アパートで怠さと吐き気を感じながら薬を飲み続けていた。
前向きの昭太郎も病気に前向きになる術は知らなかった。
腕立てをするでもなく、何かに取り組むわけでもなく、ただ無理せず過ごすというコトは昭太郎には歯痒かった。
「どうすりゃいいんだ・・・」
お忍びの入院。
誰とも話さない生活に慣れてきた頃、部屋に転がる携帯の電源を入れてみた。
「1週間が過ぎたのか」そう呟いた昭太郎は留守番電話のメッセージを5分近く聞いていた。
「もしもし、由紀?俺、昭太郎」
「何で1週間も連絡が取れないのよ!」と怒鳴っている。
「・・・・・」
「大丈夫なの?」優しい口調に変わった由紀に「あぁ・・」と小さく答える。
「あぁって!心配したんだからね!」とまた怒鳴りはじめる。
「心配すんなよ・・」
「心配すんなよってどういうこと!」とさらに声が大きくなる。
「だから、別に大丈夫、何でもないよ」
「何よ!説明しなさいよ!」とさらに大声になる由紀。
「だから・・・大丈夫だよ、しばらく遊んでリフレッシュするわ」
「何それ!どういうことなの!」
「そういうことだよ・・・」
と電話を切った昭太郎は携帯の電源をOFFにした。
「これじゃダメだよな・・・」と呟いた。
嘘はつきたくなかったが、言わないことは嘘なのか?という疑問は感じていた・・・。
★