『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第22話
「携帯繋がらないからアパート行ったんだけど、昭太郎いないんだよね、何処行ったか知ってる?」
そう由紀に電話をかけてきたのは勇介だった。
あれから4日が経っていた。
「知らない、あんな人、全然知らない」
「あんな人って、君達付き合ってるんじゃないの?」
「付き合ってるわけ無いじゃない、あんな人知らないわよ」
「なんだよ、ケンカしてんの?」
「ケンカなんかしてないわよ、昭太郎なんてどっかで遊んでるのよ」
「でも、新聞溜まってたよ」
「じゃぁ旅でも行ってリフレッシュでもしてるんじゃないの」
「やっぱ由紀おこってるよ」
「怒ってないわよ」
ツー・ツー・ツー
「切れたよ・・・、ったく昭太郎のヤツ何処いってんだよ、こないだ海行こうって言ってたのに」携帯を見つめる勇介。
「・・・・・」携帯を胸に当てる由紀。
★
水色のトレーナー姿で2階から階段を下りてきた昭太郎。
「かーちゃん!なんかオジヤとか作ってよ」
「何言ってるの、この子は一日だらだらして!」
庭で花に水まきする母親は溜息をつく。
「だって、食欲無くて、だりぃーんだよ」
また山梨の実家に帰っていた昭太郎・・・。
「明日、別の病院で診てもらうよ」
溜息をつく母親に「大きな所じゃなくて小さな病院で診てもらうよ、なんか今まで大袈裟にしてたけど、ホントは小さい病気で簡単なことかもしれないし・・・まぁ、大丈夫だよ」笑顔で接した昭太郎だが、母親は微笑まなかった。
★
「携帯繋がらないからアパート行ったんだけど、昭太郎いないんだよね、何処行ったか知ってる?」
そう由紀に電話をかけてきたのは勇介だった。
あれから4日が経っていた。
「知らない、あんな人、全然知らない」
「あんな人って、君達付き合ってるんじゃないの?」
「付き合ってるわけ無いじゃない、あんな人知らないわよ」
「なんだよ、ケンカしてんの?」
「ケンカなんかしてないわよ、昭太郎なんてどっかで遊んでるのよ」
「でも、新聞溜まってたよ」
「じゃぁ旅でも行ってリフレッシュでもしてるんじゃないの」
「やっぱ由紀おこってるよ」
「怒ってないわよ」
ツー・ツー・ツー
「切れたよ・・・、ったく昭太郎のヤツ何処いってんだよ、こないだ海行こうって言ってたのに」携帯を見つめる勇介。
「・・・・・」携帯を胸に当てる由紀。
★
水色のトレーナー姿で2階から階段を下りてきた昭太郎。
「かーちゃん!なんかオジヤとか作ってよ」
「何言ってるの、この子は一日だらだらして!」
庭で花に水まきする母親は溜息をつく。
「だって、食欲無くて、だりぃーんだよ」
また山梨の実家に帰っていた昭太郎・・・。
「明日、別の病院で診てもらうよ」
溜息をつく母親に「大きな所じゃなくて小さな病院で診てもらうよ、なんか今まで大袈裟にしてたけど、ホントは小さい病気で簡単なことかもしれないし・・・まぁ、大丈夫だよ」笑顔で接した昭太郎だが、母親は微笑まなかった。
★