『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第25話

 発作のように始まった吐き気のあと、気を失った昭太郎は救急車で病院に運ばれた。

 吐き気止めの注射も効かず、吐き続ける状態に医者は睡眠薬を注射した。

 ベットで眠る昭太郎の横には母親がいた。
「この子、どうしちゃったんだろうね・・・」


 母親は看護師に誘導され医者が待つカウンセリングルームに入っていった。

「先日の昭太郎さんの検査結果からしても内臓に異常はありません。お母様から悩みや心配事などがないか訊いて頂けないでしょうか?」

「私も前に訊いたのですが、本人はそういうことはないと言っておりましたけど・・・」

「私はストレスからくる病状だと思うのですが」

「はぁ・・・」

「ご本人も精神的という言葉に神経質になられているようですが、それとなく訊いてみてもらえますか?」

「はぃ・・・」

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