『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
「でも、なんで、俺がここにいること知ってるの?」
「おかあさんに訊いたの・・・」
「なんだよ、言うなって言ったのに」
「私が5回目に電話したとき、始めて教えてくれたの。昭太郎には言うなって言われてたけど、話すわって言ってくれたの。だから、怒らないでね」
「そうか」
「うん」
・・・・・
★
第28話
昭太郎は病院に慣れずにいた。
病院を抜け出してコンビニで買い物をしたり、点滴を車に乗せてファミレスにも行っていた。
深夜には友人を非常口から病院内に連れ込み喫煙所で遊んでいた。
入院しながら昭太郎は病人ではないと主張したかったのだろう。
友人が見舞いに来た時ほど元気に振る舞っていたし、悪さもしていた。タバコも辞めることはなかった。
フリーターの勇介は熱帯夜の今日も非常口から連れ込まれていた。
「昭太郎、おまえ痩せたなぁ・・・」
「ばか、病人にそういうこと言うなよ」
「じゃぁ、何て言ったらいいんだよ」
「そうだな、思ってたより元気じゃんか・・・、とかそんな感じ?」
「そんな感じって、なんだそれ」
少しシリアスムードを漂わせた昭太郎が言う。
「痩せたことなんて、自分が一番よく分かってるよ。でも・・・・まぁ、勇介みたいに素直に言ってくれるのもいいのかもな」
変わらずハイテンションな勇介が言う。
「だろ、やっぱそうじゃなきゃ!」
「あほか、調子に乗るなよ、俺は病人なんだよ」つられてハイテンションな昭太郎。
「あんだけ遊び歩いといて、都合のいいとこだけ病人になってるよ」
「・・・だな」
「だろ・・・」
笑い合う2人。
「おかあさんに訊いたの・・・」
「なんだよ、言うなって言ったのに」
「私が5回目に電話したとき、始めて教えてくれたの。昭太郎には言うなって言われてたけど、話すわって言ってくれたの。だから、怒らないでね」
「そうか」
「うん」
・・・・・
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第28話
昭太郎は病院に慣れずにいた。
病院を抜け出してコンビニで買い物をしたり、点滴を車に乗せてファミレスにも行っていた。
深夜には友人を非常口から病院内に連れ込み喫煙所で遊んでいた。
入院しながら昭太郎は病人ではないと主張したかったのだろう。
友人が見舞いに来た時ほど元気に振る舞っていたし、悪さもしていた。タバコも辞めることはなかった。
フリーターの勇介は熱帯夜の今日も非常口から連れ込まれていた。
「昭太郎、おまえ痩せたなぁ・・・」
「ばか、病人にそういうこと言うなよ」
「じゃぁ、何て言ったらいいんだよ」
「そうだな、思ってたより元気じゃんか・・・、とかそんな感じ?」
「そんな感じって、なんだそれ」
少しシリアスムードを漂わせた昭太郎が言う。
「痩せたことなんて、自分が一番よく分かってるよ。でも・・・・まぁ、勇介みたいに素直に言ってくれるのもいいのかもな」
変わらずハイテンションな勇介が言う。
「だろ、やっぱそうじゃなきゃ!」
「あほか、調子に乗るなよ、俺は病人なんだよ」つられてハイテンションな昭太郎。
「あんだけ遊び歩いといて、都合のいいとこだけ病人になってるよ」
「・・・だな」
「だろ・・・」
笑い合う2人。