『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第30話
入院してから1ヶ月が過ぎた。
入院も長くなるとだんだん見舞いの人が少なくなってくる。
そして、土日以外のテレビの番組表が頭にインプットされ、何曜日の何時は何チャンという具合にテレビが自分の予定に変わってくる。
刺激のない日々、ただ一日をこなしていく、そんな感じで過ごしていた。
(つまらねぇ・・・・モーレツにつまらねぇ・・・・)
そんなことを繰り返しながらベットで横になっていた。
昭太郎の前向き魂が動き始めていた。
つまらねぇ人生は罪だ。
村上龍好きの昭太郎座右の銘『人生を楽しまない者は罪だ!』が心の中で胎動していた。
(考え方を変えれば病院生活も楽しいモノになるかもしれない・・・)
(俺がつまらねぇってことは俺の責任だな・・・)
(このアウェイな感じがホームになったら楽しくできるんじゃないか?)
(アウェイのメンバーは医者・ナース・患者・・・だな)
と思いを巡らせながら状況分析をした昭太郎は何か思い付いたようだ。
「よし、まず患者からだな・・・」そう呟いて、歩き始めた。
キョロキョロしながら廊下をさまよう昭太郎。
7Fのデイルームの人々を見渡し、エレベーターに乗って1Fの売店周りをうろつく、1Fにしかない喫煙所周りの人の流れを観察し、ロビーの人々を眺めること15分、敷地内の庭を一周して結論が出た。
「なるほど、喫煙所がベストスポットだ!」
昭太郎はコミュニケーションに関しては鍛えられた感覚を持っていた。
わかりやすくいうと仲間達でよく海に繰り出し、ナンパをしていたのだ。
人の流れ、自然に声をかけるスポット、そして話し込める場所を割り出すことをマーケティングすることは昭太郎の役目だった。
その元マーケティングナンパ師が取った戦法は【喫煙所待ち伏せ作戦】に決定した。
500mlのジュースとお菓子、タバコを持ち込んだ昭太郎は喫煙所の真ん中に陣取って獲物を待った。
入院してから1ヶ月が過ぎた。
入院も長くなるとだんだん見舞いの人が少なくなってくる。
そして、土日以外のテレビの番組表が頭にインプットされ、何曜日の何時は何チャンという具合にテレビが自分の予定に変わってくる。
刺激のない日々、ただ一日をこなしていく、そんな感じで過ごしていた。
(つまらねぇ・・・・モーレツにつまらねぇ・・・・)
そんなことを繰り返しながらベットで横になっていた。
昭太郎の前向き魂が動き始めていた。
つまらねぇ人生は罪だ。
村上龍好きの昭太郎座右の銘『人生を楽しまない者は罪だ!』が心の中で胎動していた。
(考え方を変えれば病院生活も楽しいモノになるかもしれない・・・)
(俺がつまらねぇってことは俺の責任だな・・・)
(このアウェイな感じがホームになったら楽しくできるんじゃないか?)
(アウェイのメンバーは医者・ナース・患者・・・だな)
と思いを巡らせながら状況分析をした昭太郎は何か思い付いたようだ。
「よし、まず患者からだな・・・」そう呟いて、歩き始めた。
キョロキョロしながら廊下をさまよう昭太郎。
7Fのデイルームの人々を見渡し、エレベーターに乗って1Fの売店周りをうろつく、1Fにしかない喫煙所周りの人の流れを観察し、ロビーの人々を眺めること15分、敷地内の庭を一周して結論が出た。
「なるほど、喫煙所がベストスポットだ!」
昭太郎はコミュニケーションに関しては鍛えられた感覚を持っていた。
わかりやすくいうと仲間達でよく海に繰り出し、ナンパをしていたのだ。
人の流れ、自然に声をかけるスポット、そして話し込める場所を割り出すことをマーケティングすることは昭太郎の役目だった。
その元マーケティングナンパ師が取った戦法は【喫煙所待ち伏せ作戦】に決定した。
500mlのジュースとお菓子、タバコを持ち込んだ昭太郎は喫煙所の真ん中に陣取って獲物を待った。