『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第36話
気が晴れようが吐き気は治まらなかった。
2週間が過ぎたときには体重が50㎏を切り始めていた。
横で見守る母親に「もうダメかもしんねぇ、治る気がしねぇんだよ・・・」と昭太郎は甘えた口をこぼすようになっていた。
仲良くなり始めたナース達にも笑顔を見せることは無くなっていった。点滴は4本になっていた・・・。
夜中に昭太郎は便器を抱えながら一人泣いていた。
吐き気と自分の体が動かなくなっていく恐怖に泣いていた。吐く声は夜中の病院に響いていた・・・。
★
「点滴では栄養を補給しきれないんで、喉を切開して直接栄養を入れようと思うのですが。」と研修医がお伺いをたてるように言った。
その言葉と自信無さ気な態度にブチ切れた昭太郎は
「先生、栄養なんてどうでもいいから、吐き気なおしてくれよ、医者だろ!病気見つけろよ、病気治せよ!」と怒鳴っていた。
「先生に何てこと言うの!先生すいません」とその場を制したのは母親だった。
【あの時の僕は病名が分からないこと、メシが食えないこと、吐き気がとまらないこと、力が入らないこと、全部が不安だった。
未来が想像できないことがすごく不安だった。
嘆くことでは何も変わらないけど、自分が見えなかった。
単純に苦しみ続けることが辛かった。
何処かのドラマとか本で読んだように「何で自分なんだ、何で俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ」と繰り返し考えていた。
そして、健康な人が羨ましく、本当に羨ましく思えた。
母親でさえも・・・。】
気が晴れようが吐き気は治まらなかった。
2週間が過ぎたときには体重が50㎏を切り始めていた。
横で見守る母親に「もうダメかもしんねぇ、治る気がしねぇんだよ・・・」と昭太郎は甘えた口をこぼすようになっていた。
仲良くなり始めたナース達にも笑顔を見せることは無くなっていった。点滴は4本になっていた・・・。
夜中に昭太郎は便器を抱えながら一人泣いていた。
吐き気と自分の体が動かなくなっていく恐怖に泣いていた。吐く声は夜中の病院に響いていた・・・。
★
「点滴では栄養を補給しきれないんで、喉を切開して直接栄養を入れようと思うのですが。」と研修医がお伺いをたてるように言った。
その言葉と自信無さ気な態度にブチ切れた昭太郎は
「先生、栄養なんてどうでもいいから、吐き気なおしてくれよ、医者だろ!病気見つけろよ、病気治せよ!」と怒鳴っていた。
「先生に何てこと言うの!先生すいません」とその場を制したのは母親だった。
【あの時の僕は病名が分からないこと、メシが食えないこと、吐き気がとまらないこと、力が入らないこと、全部が不安だった。
未来が想像できないことがすごく不安だった。
嘆くことでは何も変わらないけど、自分が見えなかった。
単純に苦しみ続けることが辛かった。
何処かのドラマとか本で読んだように「何で自分なんだ、何で俺がこんな目に遭わなくちゃいけないんだ」と繰り返し考えていた。
そして、健康な人が羨ましく、本当に羨ましく思えた。
母親でさえも・・・。】