『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第37話
吐き気は20日後に治まった。
この20日間で体重と体力と足の筋力が激減した。
この20日間で外見も歩き方も病人になっていた。
気力のない顔つきは座っていても病人だった。
この頃から昭太郎は愚痴ることが多くなっていた。
「ダメかもしんねぇ・・・」が口癖のようになり始めた。
土日に顔を出す彼女にも愚痴っていた。
「吐き気が怖えーよ、次はもう止まらないかもしれない・・・」
何と答えていいかわからない由紀はただ頷いていた。
「俺は何もできねぇ、治る気がしねぇーんだよ・・・」
由紀は繰り返し頷いていた。
「大丈夫、元気になるよ、ゆっくり元気になればいいじゃない」
と手を握り話す由紀に
「たまには遊びにでも行ってこいよ、毎週こんなつまらないところにいてもしょうがねぇだろ。まぁ、俺も何もしてあげれないし・・・」と告げる昭太郎。
手を振って病室を出た由紀はドアを閉めた瞬間、静かな廊下で泪を落とした。
それでもその泪を拭かずに力強く歩き始めた。
ロビーを通り過ぎようとしたとき、あの夜の昭太郎の声「俺、がんばってみるわ・・・」がリフレインしてきて足が止まった。
泪を抑えることができなくなった由紀はその場に座り込み両手で顔を覆った。
★
吐き気は20日後に治まった。
この20日間で体重と体力と足の筋力が激減した。
この20日間で外見も歩き方も病人になっていた。
気力のない顔つきは座っていても病人だった。
この頃から昭太郎は愚痴ることが多くなっていた。
「ダメかもしんねぇ・・・」が口癖のようになり始めた。
土日に顔を出す彼女にも愚痴っていた。
「吐き気が怖えーよ、次はもう止まらないかもしれない・・・」
何と答えていいかわからない由紀はただ頷いていた。
「俺は何もできねぇ、治る気がしねぇーんだよ・・・」
由紀は繰り返し頷いていた。
「大丈夫、元気になるよ、ゆっくり元気になればいいじゃない」
と手を握り話す由紀に
「たまには遊びにでも行ってこいよ、毎週こんなつまらないところにいてもしょうがねぇだろ。まぁ、俺も何もしてあげれないし・・・」と告げる昭太郎。
手を振って病室を出た由紀はドアを閉めた瞬間、静かな廊下で泪を落とした。
それでもその泪を拭かずに力強く歩き始めた。
ロビーを通り過ぎようとしたとき、あの夜の昭太郎の声「俺、がんばってみるわ・・・」がリフレインしてきて足が止まった。
泪を抑えることができなくなった由紀はその場に座り込み両手で顔を覆った。
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