『クルマとタバコとカンコーヒーと…』【リアル物語ケータイ小説版】
第49話
入院生活も3ヶ月を迎え、季節は秋に近づいていた。
昭太郎は少し涼しくなってきたその夜、藤木光隆の会社に電話をかけた。
リーダータイプの昭太郎は相談をすることに慣れていなかった。
しかし、こんな時はいつも光隆に話していた。
昔から迷ったときは光隆に話していた。
「光隆?俺、昭太郎・・・・・・突然なんだけどさ」
「いつも突然だろ」デスクで受けた光隆は肩で電話を挟み、パソコンに向かっていた。
「そうだったっけ・・・」
「で、今回はどうしたんだ?」
「病気のことなんだけど・・・」
「あぁ」パソコンから手を離し、受話器を持ち替えて聞いていた。
・・・・・
「俺、わからねぇーんだ」
「なにがわからないんだ、どうした?」光隆は優しく訊いた。
「い、移植手術しかねぇーんだって」
「移植手術?」
「俺、病気が分かったんだ。病名が分かったんだけど、移植しねぇーと死んじゃう難病なんだって」
「・・・・・移植なんて新聞記事みてぇーな話だな」
「だろ、こんなことって身近でもあるんだよ」
「そうみたいだな・・・・。で、どうするつもりだ」
「まだ、よくわからねぇ・・・」
「そうか・・・」
「あぁ・・・」
光隆は一呼吸置いて、なだめるように言った。
「昭太郎は今に専念しろ。こっちの連中は俺に任せとけ」
「・・・ありがと」
「まかせろ!」
「まかせる・・・でも、由紀には言わないでくれ、事実をあいつに言ったら・・・俺から逃げられなくなるから」
「・・・あぁ、わかった」
光隆には分かっていた。昭太郎がみんなに何と言っていいかわからなくて悩んでいたことが。
また、言うべきか言わないべきか悩んでいるということもわかっていた。
入院生活も3ヶ月を迎え、季節は秋に近づいていた。
昭太郎は少し涼しくなってきたその夜、藤木光隆の会社に電話をかけた。
リーダータイプの昭太郎は相談をすることに慣れていなかった。
しかし、こんな時はいつも光隆に話していた。
昔から迷ったときは光隆に話していた。
「光隆?俺、昭太郎・・・・・・突然なんだけどさ」
「いつも突然だろ」デスクで受けた光隆は肩で電話を挟み、パソコンに向かっていた。
「そうだったっけ・・・」
「で、今回はどうしたんだ?」
「病気のことなんだけど・・・」
「あぁ」パソコンから手を離し、受話器を持ち替えて聞いていた。
・・・・・
「俺、わからねぇーんだ」
「なにがわからないんだ、どうした?」光隆は優しく訊いた。
「い、移植手術しかねぇーんだって」
「移植手術?」
「俺、病気が分かったんだ。病名が分かったんだけど、移植しねぇーと死んじゃう難病なんだって」
「・・・・・移植なんて新聞記事みてぇーな話だな」
「だろ、こんなことって身近でもあるんだよ」
「そうみたいだな・・・・。で、どうするつもりだ」
「まだ、よくわからねぇ・・・」
「そうか・・・」
「あぁ・・・」
光隆は一呼吸置いて、なだめるように言った。
「昭太郎は今に専念しろ。こっちの連中は俺に任せとけ」
「・・・ありがと」
「まかせろ!」
「まかせる・・・でも、由紀には言わないでくれ、事実をあいつに言ったら・・・俺から逃げられなくなるから」
「・・・あぁ、わかった」
光隆には分かっていた。昭太郎がみんなに何と言っていいかわからなくて悩んでいたことが。
また、言うべきか言わないべきか悩んでいるということもわかっていた。