初恋と流れ星
わたしって何だろう。
夢なんてすっかりなくなってしまっていた。
普通に進学して、普通に就職して、普通に結婚しようとしてる。

倉吉くんの横にいて、急に自分の存在が虚しく感じられた。

「でも、それって森野のおかげでもあるんだ」

えっ?わたしの?

「わたし、何もしてないよ」

「あのとき、すごく後悔したからさ」

あのときってもしかして……。

わたしはまた高鳴り始めた心臓に手をやった。

「森野に別れを告げられたとき、引き留められなかったことをすごく後悔した」

「倉吉くん……」

「だからそこから先の人生、後悔しないようにって思って、夢も捨てなかったんだ」

「わたしもっ」

後悔したと言いかけて、止めた。

そんなこと言えない。

一時の迷いでしたなんて、倉吉くんに失礼過ぎて言えない。


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