DislikeMan~男なんて嫌い~
ほぼ何も考えずに走り抜けて、電車に乗って、早苗のマンションにつく。
息を切らしながらエレベーターを上がり、早苗の部屋のチャイムを鳴らす。
2,3分待つと、玄関で物音がして鍵が開くのがわかった。
「……恋歌…」
ドアを開けて、早苗は驚きの眼差しで私を見た。
「おっす」
わざと明るく、キャラじゃない言葉で挨拶をしてみる。
早苗はしばらく呆然としてたけど、ふっと笑顔を見せた。
「入って」
笑ったまま、ドアを大きく開いて私を中に入れてくれた。
靴を脱いでリビングに上がると早苗がお茶を出してくれた。
「まさか、本当に来るとは思わなかった」
「早苗が学校来ないからでしょ」
お茶を飲みながら早苗はまだ信じられないといった顔で言った。
「うん、ごめん…」
「具合なんて悪くないんでしょ。昨日の如月さんとの……?」
長々と話してる時間もないから、単刀直入に問いかけた。