DislikeMan~男なんて嫌い~



「あんぱんと焼きそばパン」


「はい」


早苗が先に注文する。


お腹が減って死にそうなのに、おばちゃんはなんとものんびり袋にパンを入れる。


「クリームパンとクロワッサンねっ」


「はいよぉ」


先に早苗に袋を渡して、代金を受け取ると、またのんびりと私の注文したパンを袋に入れる。


「おばちゃん早くっ」


「はいはい」


私のせかしにも動じない様子で、ペースを早めるわけでもない。


「はい。300円ね」


おばちゃんの言葉を聞き終わる前にお金を渡して、駆け去るようにして教室へ戻る。


「はぁ、お腹減った!!いただきますっ」


「いただきますっ」


席に座ると同時に2人ぴったりのタイミングで声をかけて、パンにかぶりつく。


「……うまっ」


「ホント…。至福だぁ」


2人の顔がパァっと輝いて、ふーっと肩の力を抜く。


それも束の間、またすぐにパンを猛烈な勢いで食べ始めた。


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