DislikeMan~男なんて嫌い~
「ん?……電話だ」
パンを食べる手を止めて、ケータイを取り出す。
一刻も早くまたパンを食べ始めたいから、もぐもぐしながらケータイのボタンを押す。
「もしも…し?」
もとし間にちょっと間があったのは、パンを飲み込んだから。
「あ、恋歌ちゃん?」
「え……」
如月さんでも、卿渓さんでも、薪坂さんでもない男の人の声。
「あぁ、俺。城西です」
ちょっと律儀そうな声の主は、城西さん。
「あ……お久しぶりです…」
「うん、久しぶりだね」
城西さんは、小柳さんとの破局報告で電話をもらってから、会ってもいないし連絡すら取ってない。
また急に電話をしてきたのは何でだろうと思いながら、ホールへ向かう。
「あ…」
途中で小柳さんとすれ違った。