DislikeMan~男なんて嫌い~



「誰からもらったかわかんないって……」


まぁ、当然ながら呆然として聞き返す早苗に、私はただちょっと微笑んで台所に立つ。


もちろん、飲み物を出すために。


「ねぇ、誰からもらったかわからないなんて信じらんないんだけど」


私の前に立って、カウンターに身を乗り出すようにしてもう一度詰め寄る早苗。


「……」


私はただ沈黙して飲み物をおぼんに乗せてテーブルに置き、ソファに座る。


「ちょっと恋歌。はっきりしなさいよ。どういう状況だったわけ!?」


ほとんど叫ぶような調子で早苗は私の隣に座る。


「これ、飲んで」


早苗にコップを差し出して自分も同じものを両手で挟みながら深く息をついた。


早苗はありがとってちょっと呟くとコップに口をつけた。


「……で。ちゃんと話して頂かなきゃ」


飲み終わったコップを机に置いて私のほうに向き直ると、そう言った。


早苗にはちゃんと話さなきゃいけないと思ってるけど、いろいろありすぎてどこから話したらいいのやら。


たぶん、花のことからだろうけど。
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