狂愛ラバーズ
それはもう、凄く勘違いをしてる……。





純潔を捧げた人と結婚しなくちゃならないと思ってるかれんちゃん。





だったら俺はどうなんだ………。




初体験は15歳だった……それはどうなるんだろうか…。





「海斗さん……結婚は、イヤ?」


「イヤなわけないよ。嬉しくてビックリしてたんだ。」


「〜〜〜っ、よかったぁ。」





余計きつく抱きついて来たかれんちゃんにとうとう反応してしまった。





「ーックソ、かれんちゃんっ。」


「うえっ、ひゃっ!」





もう、素直になるしかない。





ああ――――そうだよ、余裕なんかない。





好きな子にがっついて何が悪い。




「海斗……さ、ん?」





随分歳下の女の子にプロポーズされるなんて、三十路前の男がカッコ悪い。





「かれん……俺の、奥さんになって――――。」





体制を変え、ベッドに埋まるんじゃないかってぐらい押し倒し、俺なりのプロポーズをした。





カッコ悪い―――…大事なところでロマンチックもクソもない。





「――――…はい。」




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