愛して 私の俺様執事様!!~執事様は秘密がお好き~

「岳尚様!! どうして!!」


香椎くんの意識を奪ったらしい岳尚様は『やれやれ』と言ったように肩をすくめてみせた。


「キミはボクの『モノ』であって、彼の『モノ』ではない。

キミとの時間は作ってあげたんだから、感謝してほしいくらいだよ」


ぞわぞわとした得体のしれない気持ちが内側を這い上ってくる。

なんだろう?
なんだろう?
なんだろう?

この気持ち悪さっていったいなんだろう?


「じゃ、場所を移そうか、セリさん。

キミとじっくり話がしたいから」


くぃっと岳尚様が顎を動かして見せたその瞬間、私は背後に人の気配を感じた。

けど……もうそのときには遅くて。


「ごめんなさい」


小さな呟きが聞こえた。

弱弱しく、悲しげな声が聞こえた。


吸い込まれて行く意識の中で最後に見たのは、岳尚様の満足げな蛇を思わせるいやらしい笑みと……


香純さんのなんとも複雑で、辛そうな顔だった。
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