【短編】クリス王子とセシル姫
「ほんとだよ、、、。誰だって思うよ」
「でも、今更、、、。
私、クリスは薄々気付いてるんだと思ってたけど、、、」
「気付いてなかったよ。
分かるわけないよ」
「そうなんだ、、、」
クリスが部屋を訪れなくなっても、セシルが全く気にする様子が無かったのはそういうわ
けだったのかとやっと理解できた。
我慢比べしてるつもりだったけど、全く笑えるほどに独り相撲だったのだ。
「―――ごめんね、、、」
セシルが呟いた。
とっさに何も言えずクリスは俯いたまま黙っていた。
怒りは無いのだが、ただひたすらに恥ずかしい。
1人で悶々としていた自分が。
「クリス、、、」
セシルが寝台に手をついて、身を乗り出した。
セシルの気配に顔を上げる。
それと同時に、クリスの唇にセシルの唇が重なった。
優しく触れて離れる。
「でも、今更、、、。
私、クリスは薄々気付いてるんだと思ってたけど、、、」
「気付いてなかったよ。
分かるわけないよ」
「そうなんだ、、、」
クリスが部屋を訪れなくなっても、セシルが全く気にする様子が無かったのはそういうわ
けだったのかとやっと理解できた。
我慢比べしてるつもりだったけど、全く笑えるほどに独り相撲だったのだ。
「―――ごめんね、、、」
セシルが呟いた。
とっさに何も言えずクリスは俯いたまま黙っていた。
怒りは無いのだが、ただひたすらに恥ずかしい。
1人で悶々としていた自分が。
「クリス、、、」
セシルが寝台に手をついて、身を乗り出した。
セシルの気配に顔を上げる。
それと同時に、クリスの唇にセシルの唇が重なった。
優しく触れて離れる。