半熟cherry

『……なにやってんのかな?』



腰に手を充て。

俗に言う“仁王立ち”をしながら。

もう一度問う。



「……いや、その〜…」

「……ねぇ……」



気まずそうに顔を見合わせる郁と一美。



一方、涼真は。



「プリントばっかで飽きたからゲームやってた」



……開き直りかい……。



しかも“飽きた”とか。

…ここまで溜め込んだ自分が悪い。

しかも飽きるほどやってないじゃない。



テーブルに広げてあるプリントを見て。

ため息が出た。





『…一美は夕飯の支度手伝って。
…郁と涼真は夕飯できるまで宿題やってなさい』



……もう、ホントに。

ため息しか出ません……。



 

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