カラダから始まる恋ってありますか?
車を降りた後、海の近くを感じさせる独特の鼻に潮の香りを感じながら
裕介さんと一緒にジャリジャリと、歩く度に鳴り響く砂利道。
「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ。何かあった時や気分転換したいときによく来る場所でさ」
そう話す裕介さんの後ろから、裕介さんが歩いた足跡を重なるように歩いていく
「裕介さんも、そんな時があるんですか?」
「まぁね。落ち込む事なんてしょっちゅうだよ。
けど、そういう時にここに来て、あそこから見える景色を眺めて元気になるんだ」
そんな風に、自分の弱さをサラリと言ってしまう裕介さんに、また惹かれているあたしがいた。
裕介さんが指差した方向には、真っ白な展望台が見えていた。
行ってみる?そう言って、あたしの手を握って走り出した。