カラダから始まる恋ってありますか?
「それでな、今年から1人一年間実力ある若者をミラノの会社に行かせる事になった」
誰かいないかと上から聞かれた課長は“それで藤木、お前を推薦した”と満面の笑みで告げた。
「どうして、自分ですか?」
「椅子のデザインは、残念な結果に終わったが、お前には、これから先の可能性が十分ある事が分かった」
俺の見る目は間違いじゃなかったと嬉しそうに話す課長。
課長の言葉を嬉しくなかったと言えば嘘になる。実力を可能性を認められたんだ。嬉しくないはずがない。
けど…。
「まぁ、突然だからな。悩むのはよく分かるが。お前にとって損な話しじゃないことは確かだぞ」
よく考えてみろと、いい返事を待っているからなと言うと、ミーティングルームを出て行った。