カラダから始まる恋ってありますか?

“お前にとって損な話しじゃないことは確か”


課長の言う通り。

こんなにイイ話は、どこにもない。


ミラノに行けば、俺にとっていい経験になることは分かっているし


断る方がどうにかしているだろう。


だが…今の俺には…。


途方に暮れていると「なに悩んでるんだ?」ミーティングルームのドアを開けて市川さんが中に入ってきた。



「市川さん…」



「聞いたよ。ミラノ行き。良かったじゃないか。自分の実力が認められて」


「それはそうですけど…俺には…」




今の俺には、大切な人がいるのに…。


「愛美ちゃんの事か?」


「はい…。愛美と一年間も離れて過ごすなんて…俺には…」


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