Bad Girl~不良少女~



……。


なんなんだよまったく。


出て行った親父の残像が目の前をちらつく。


はーっと息を吐いて、ソファにぐったりと体を預ける。


「…それで?ほんとは、お前と栗崎どうなってんだよ」


「まだ聞くか」


しつこいほどに気にしてる香矢を横目でにらんで、フッと息を漏らす。


「……付き合ってるよ」


視線を香矢とは真逆の方に持ってって、蚊の鳴くような声で打ち明けた。


「……」


香矢は何も言わずため息を漏らした。


「やっぱりな。……あいつの様子がおかしいと思ってたら…」


「あいつ?」


「栗崎だよ。最近妙に機嫌よくて、どうかしたのかって噂になってたんだよ」


さすがに、みんな気づいてるんだろうか。


なんだか気恥ずかしくなって、視線を泳がせる。


「どうするつもりだ、稜。栗崎にこの話できんのか?」


真剣そのものの声で、うちの目の前に座る。


……栗崎と付き合ってることに何か言われるかと思ってたけど、もう諦めてるみたい。


< 301 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop