Bad Girl~不良少女~



目線を泳がせながら必死に考えてみるけど、全然分かんない。


「まぁ、とりあえず家に被害がないならいい。後はお前のしたいようにやれ」


珍しく親父が優しい笑みを浮かべた。


「俺らも変わらずあの場所にいるから、何かあったらいつでも頼って来い」


組長がそう言って立ちあがれば、信二と哲さんも力強く肯いてくれる。


……ほんと、涙出そうになるよ。


こんな人たちが味方にいるんだもん、怖いことがあるだろうか。


何よりも心強いよ。


「じゃ、しっかりやれよ」


ニヤニヤしながら肩を叩いた信二は、先に居間を出て行った組長と哲さんを追って出て行った。


「あいつもいいとこあんだな」


しみじみと呟いたのは三波だ。


「あいつって?」


「栗崎だよ。あの野郎いけすかねぇと思ってたけど、案外そうでもねぇのかもな」


よっこらせっと膝を叩いて立ち上がった三波は、ニヤッと意味深に笑った。


「ちゃんと栗崎に見合う女になれよ」


「お前に言われたくねぇよ」


いつもの憎まれ口を利けるくらいには元気が出た。


< 386 / 438 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop