Bad Girl~不良少女~
目線を泳がせながら必死に考えてみるけど、全然分かんない。
「まぁ、とりあえず家に被害がないならいい。後はお前のしたいようにやれ」
珍しく親父が優しい笑みを浮かべた。
「俺らも変わらずあの場所にいるから、何かあったらいつでも頼って来い」
組長がそう言って立ちあがれば、信二と哲さんも力強く肯いてくれる。
……ほんと、涙出そうになるよ。
こんな人たちが味方にいるんだもん、怖いことがあるだろうか。
何よりも心強いよ。
「じゃ、しっかりやれよ」
ニヤニヤしながら肩を叩いた信二は、先に居間を出て行った組長と哲さんを追って出て行った。
「あいつもいいとこあんだな」
しみじみと呟いたのは三波だ。
「あいつって?」
「栗崎だよ。あの野郎いけすかねぇと思ってたけど、案外そうでもねぇのかもな」
よっこらせっと膝を叩いて立ち上がった三波は、ニヤッと意味深に笑った。
「ちゃんと栗崎に見合う女になれよ」
「お前に言われたくねぇよ」
いつもの憎まれ口を利けるくらいには元気が出た。