不思議病-フシギビョウ-は死に至る


メンドクサイ集会が始まった。

集会と言っても点呼とツマラナイ話だが。

「……早く終わらねえかな」

なんて思いながら、集会場の体育館のような内装を眺めていた。

多分ここは運動部の合宿にも使われる場所で、集会場も本当に体育館なのだろう。

そんなことを考えるくらい、暇だった。

しかし生徒達はきちんと整列しなければいけない。

それが曲者で、出席順になれば藤沢を隣に置けなくなる。

ぐあー、なんてメンドクサイ集会なんだろう。



「……明日はカッター訓練と山歩きがあります……」

そうだ、明日からが本番だ。

山歩きもあるのか。

つらいな。
運動不足の自分を恨むぜ。

だからと言って運動する気はさらさらないが。



「……では、これから入浴と就寝……」

どうやら話が終わったようだ。

生徒達がまばらに立ち上がり始める。

オレも習い、生徒全員が集会場を出て行った。

そのときは誰も知らなかった。
まさかそんな問題が発生していたなんて。



それは、

「暗くて階段が見えねえよ!!」

うかつだった。

階段のまわりは木々に囲まれ、外灯などどこにもなかった。

というか青少年の家全体を見渡してみても、明かりがあるのはこの集会場と下の宿泊施設だけだった。

これはひどい。

下手したら足を滑らせるぞ。

生徒達はゆっくりと階段を下りていた。


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