不思議病-フシギビョウ-は死に至る
対戦
畳に寝転がりながら、状況をまとめる。
まず、サヤが襲われた。
それをエイヤが助けたもののキョウスケの怒りを買った。
その原因はわからない。
むしろその原因がわかればこの問題を解決できるのではないだろうか?
ここでオレたちに与えられているヒント。
・エイヤがもし自分より強い人間と相手したとき、サヤが守れない。
・実質、キョウスケはエイヤより強い。
補足
・キョウスケはエイヤのことを信頼している。
・エイヤはサヤに『そのときは、俺がお前のこと守る』と誓っている。
以上。
……わからん、オレにはさっぱりわからん。
そもそもこんな理論系は苦手だ。
ネックとなっているのが『エイヤがもし自分より強い人間と相手したとき、サヤが守れない』というところ。
だったらどうすればいい?
どうすればエイヤはサヤのことを守れるんだ?
「徒党を組んでみるか……?」
椅子に座り、天井を眺めていたエイヤが『はあ?』と言った。
まあその気持ちはわかる。
だが、
「キョウスケみたいな奴に勝つにはみんなで取り囲んでガッシ、ボカ!の方がいいんじゃないのか?」