不思議病-フシギビョウ-は死に至る
授業が終わることを放課……ってもういいか。
とにかく今日の授業が終わった。
「部活に行きましょう」
リンがオレの席まで来て言った一言がこれだ。
「……お前、本当に同じクラスだったんだな」
「ナオキさんよりも後ろの席ですから」
「ナオキー。……誰?」
お、藤沢が来た。
リンは朝オレの後ろにいたんだが……藤沢はオレたちが顔見知りとは知らなかったな。
……よし。
「彼女はうちのクラスに憑く幽霊だ。クラスでも霊感が強い奴にしか見えていない」
「僕には見えるよ……!?」
「お前も霊感が強かったんだな。……ちなみに悪霊だ」
「な、なんだってー!!」
「見た者は付きまとわれる」
「そんなあ!?ナムアミダブツ……」
手をすりあわせる藤沢。
「失礼な人たちですね」
さすがに怒るリン。
「わあっ!?怒らないでください!!ナムアミダブツ……」
「……藤沢もういいぜ」
「へ?何が?」
藤沢はきょとんとしている。
「……本気にしてたのか、藤沢」
「失礼です」
「あ……ははは、ごめんごめん」
藤沢はたまにオレの冗談を本気にする。