学校では教えてくれない"不倫学"
恋だけでずっと一緒にいつづけるのは不可能です。

たとえば一緒に子育てするのは、恋心ではできません。
むしろ、子どもが恋のジャマに感じ、おそかれはやかれ虐待するでしょう。

それよりは、恋の関係を維持しながらも、子育ては自分一人でする恋人関係の方が、ずっといいです。

そこにはまちがいなく、子どものための愛があるからです。


愛とは、形があるものではありません。

ですから、夫婦にとっても子どもにとっても、結婚してるからとか、両親がいる方がいいからとか、お金があるからとかいったことが愛だとは言えません。

愛があってこそ、そういうものが活きるのです。順序をまちがえてはいけません。

それなのに、そういった「形」にとらわれてしまうことで、愛がないのに別れないということが起こるのです。

恋愛よりも結婚はとくに、目に見える「いい形」があるので、そこにとらわれやすいものです。
ですが、まさにそこに結婚の落とし穴があるのです。


家庭の外に、アソビではなく、愛を求めるようになった夫婦は、すでに結婚に失敗しているのです。

そのことから逃げていても解決しないにもかかわらず、
周りの意見や、
結婚のメリットや、
自分のしてきた努力といった
「自分の想い」にとらわれ、リセットすることができずに、時間ばかりがすぎていくのです。


不倫の恋はそれとは逆で、形がありません。

しかし、それを不安に感じて、結婚という形をゴールに置いてしまうのは、愛のない家庭を守る人とおなじ発想になってしまいます。

それは、自分のための発想、つまり恋であって愛ではありません。

ですからきっと、相手の今の家庭とおなじ道を通ることでしょう。

あなたは、相手と、そんな関係をきずきたいのでしょうか?


忘れてはいけません。二人の関係は、「形」ではなく、「想い」が作ったものではないでしょうか?

その想いを切らしてしまったら、その、相手の家庭の二の舞になってしまいます。

不倫の恋が愛になるのは、まさにその、形がないところで、相手のことを想いやりつづけられた瞬間なのです。
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