たべちゃいたいほど、恋してる。




そしてその腕を広げた。




「飛び降りてこい」




真っ直ぐに優衣を見つめる龍之介の瞳。


離れていても二人の視線は間違いなく絡んでいる。


あまりに優しく力強いその瞳に優衣はくらりと甘い目眩に襲われた。


しかし、後ろの扉の向こうには今もガタガタと扉を開けようと躍起になっている父親がいて。


まだ優衣たちの声は聞こえていないようだが、それも時間の問題だろう。


このまま話を続けていれば、誰かが外にいることが父親にばれてしまうかもしれない。




(もし、聞かれたら…龍くん、が…?)




もしそうなったら、自分の父親は龍之介に何をするのだろうか。




(私、みたいに…?)




その瞬間、血だらけになった龍之介の姿が優衣の脳裏を過った。




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