colors


―sied朱嘉―


家に帰ると、もう白良さんと千草君は帰っていた。
桜さんはあわててご飯の支度をしにキッチンに入って行った。


「ふぅ…」


私は自分の部屋に戻り、ベッドに身を投げ出した。



母さん…


私はもうこの世にいない、母さんの笑顔を思い出していた。



「ごめん…」



私がそうつぶやくと、急に携帯が鳴りだした。


「?」


私はかばんの中から携帯を出し、ディスプレイを見る。


「あ…」


明からのメールだった。




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件名 無題
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今部活終わったわー(>_<)

今何してる?

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メール送るの忘れてた;
それにしても部活終わるの遅いな…



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件名Re:
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今部屋でのんびりしてるよ。

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我ながらシンプルな文章だな…
でも絵文字を使うのはなんだか気が引けるので
このまま送ることにした。


「送信…と」




「朱嘉ー。千草ー。ご飯だぞー」

「はぁい」

白良さんが私たちを呼びに来たので携帯をそのままに、
私はリビングへ向かった。

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