だって君が好きだから。
「あたし?
あたしは修の彼女。
鈴夏です。よろしくね♪」
やっぱり、鈴夏さんだった。
「優梨ちゃんの話
いつも修から聞いてたよ!
会った瞬間、あっ、この子
優梨ちゃんっぽい!って思ったの
あたしの勘、当たるから!」
「…そうなんだ。」
あたしが小さな声で
そう言うと鈴夏さんは
ニッコリ笑って頷いた。
「優梨、そろそろ行こうか。
映画始まっちゃうし急ごう。」
えっ?キョーちゃん?
キョーちゃんは
あたしの耳元でこっそり
合わせてっと言った。
「…そうだね。行こっか!」
「あっ、ごめんね!
あたしお邪魔だったね。
修の事教えてくれて
ありがとうね!」
「じゃぁな。」
「さようなら…」
鈴夏さんは笑顔で
手を降ってくれた。
「優梨、大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ?」
「修に会いたいだろ?」
「…うん。
あたしすごく、不安だよ。」
「会いに行こうか。」
「えっ?でも、」
「いいから、行くぞ。」
キョーちゃんは
あたしの手をギュッと握った。
修、会いたいよ。