だって君が好きだから。


修がバイトをしている
ガソリンスタンドまで向かった。




あっ、修だ。
キャップ帽を深くかぶって
ダボダボしたズボン。



ガソリンスタンドの店員さん
なかなか似合ってる。




…てゆか、かっこいい〜



「ほら、俺の役目はここまで。
後は、修と優梨の問題だ。」





「キョーちゃんありがと」



キョーちゃんはニコっと
笑って手を降って行っしまった。




「あれ!?優梨?
何してんだよ、こんなとこで」




修があたしに気づいて
こっちに向かって来た。




「…ごめん、来ちゃって。
修にすごく会いたくなって…」




「…ぶはっ!ヤバい!
俺と同じだね。
てか、ここはダメだ!
早く、控え室行こうか?」



「えっ、でも大丈夫なの?」




「ガソリンの匂いは
女の子にはよくないの!」



そう言ってあたしの
腕を引っ張って控え室に連れて行く。




「どうしてダメなの?」




「妊娠したら赤ちゃんがね、
ダメになっちゃう可能性が
高くなるんだって…。」




「…そうなんだ。」




「優梨には、俺の元気な赤ちゃん
生んでもらわなきゃだし、
って、気早すぎだってな?」




修はそう言って笑ってる。
修は優しいね、ありがとう。
赤ちゃんはまだまだ先の事に
なると思うけど心配してくれて
すごくうれしいよ。




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