だって君が好きだから。



「おっ、姉ちゃん可愛いね〜♪」




通りすがりの若い男の人に
腕を捕まれた。




「…痛っ。離してください。
急いでるんです!!」




「いいじゃん、いいじゃん。
一緒に呑みに行こうよ♪」




「嫌っ…離してよ。」




助けて、修…。




「お兄さん、
そいつ俺の連れなんで。
手、離してもらえます?」




「…キョーちゃん」




「あぁ?
んだよ連れいんのかよ。」




若い男の人は舌打ちをして
あたしの腕を離して
さっさと行ってしまった。



「キョーちゃん、ありがと。」




「いいけど、何してんだよ。
こんなことひとりでいから
危ないだろ?…修たちは?」




「ごめんね、…ありがと。
キョーちゃんを探しに
あたしひとりで来たの。」




「なんで?
どうしたんだよ…。」




「キョーちゃんは
ひとりぼっちじゃないよ。
あたしたちがいるよ?」




「……でも、もう嫌われたよ。」




「あたしは、嫌いになんか
なってないよ?
だって何か理由があったんでしょ?」




「…理由なんてないよ。」




「…嘘、あるでしょ。」




「なんでそんなこと言うんだよ
せっかく忘れかけてたのに。」




「…えっ?」




「ごめん、ちょっといい?」




キョーちゃんはそう言って
あたしをギュッと抱きしめた。



あたしもキョーちゃんの
背中にギュッっと腕を回す。




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