だって君が好きだから。
「ごめん、寒かっただろ?」
修はそう言って
ギュッって抱きしめてくれる。
「いいよ、大丈夫だから」
「なんで来たの?」
修は不安そうな顔をして
あたしを見つめる。
「あたしね、修が好き。」
「…うん。」
「あたしは、どこにもいかないよ」
「恭平は?いいのかよ」
「あたしね、キョーちゃんには
同情してたんだと思う。
本当に最低だよね、あたし。」
「それで、昨日のこと
修にちゃんと謝りたくて。
…本当にごめんなさい
いちばん大切な人のこと
傷つけちゃった。」
「…いいよ、優梨が恭平のとこ
行きたいなら行って」
「…どうしてそんなこと言うの?
あたしは、修が好きなんだよ」
「ごめん、今は優梨のこと
ちょっと信じらんねぇ」
「…わかった
あたし、帰るよ。」
「…ん、」
「あっ、これ昨日のタクシー代
歩いて帰ったから使わなかったの」
「は?俺、危ないから
タクシー乗れって言ったよね?」
「近かったから、
……ごめんなさい。」
「もう、いいよ。帰って」