だって君が好きだから。
次の日あたしは
キョーちゃんを屋上に呼び出した。
「キョーちゃん。
あたし、やっぱり修が好き、だから
キョーちゃんとは一緒にいれないよ。」
「うん、そう言われるのは
わかってたよ。
…でも消せないんだ。」
「…ごめんね」
「好きでいるくらいは
別にいいだろ?」
「あたしのこと
好きでいてくれても
気持ちに答えることは
できないよ?
それでもいいの?」
「…それでもいいよ
本当に、好きなんだ。
いつでもいいから…
俺んとこきてよ。」
「…うん、わかったよ。
キョーちゃんありがとう」
「俺の方こそごめんね」
「ううん
…じゃぁ、あたし行くね」
「うん、じゃっ」
キョーちゃんとは
その日を境に会わなくなった。